一つの学年が終わった。昨年進学・進級したことがまるで先月かのように思い出せるだろう。▼日本の学校制度について考えたことはあるだろうか。日本では一般的に小学校・中学校を義務教育課程とした上で、それ以降は高校・大学に相当する機関に進学するのが一般的である。そして、大きな進路決定は本校の場合は高校一年生で、普通科以外の進学や高専進学の場合でも中学3年生であるのが一般的だ。おおよそ15から16歳にかけて大きな進路決定をすると言っても過言ではないだろう。▼諸外国ではどうだろうか。有名なものではドイツの事例がある。ドイツの教育制度は、6歳で入学して10歳までの4年間が基礎学校で、10歳の若さにしてエリートコース・専門職コース・就職コースの選択に直面する。シンガポールでは小学校卒業段階で難関試験を突破したもののみがエリートコースに進める。実質強制中学受験だ。ロシアなど旧ソ連諸国の多くでは、教育課程の1から11年生まで教育費が無料な一方(ソ連時代は大学まで無料だった)、同じ学校に通い続け、クラス替えが一度もないのが特徴だ。▼これらの国々と比較すると、日本の教育制度は慈悲深いモラトリアムに満ちている。しかし、この「選べる自由」という特権には責任が付随する。他国では、進路の壁に突き当たった際、その理由を「過酷な制度」や「早すぎる選別」のせいにすることができる。しかし、日本ではそうはいかない。文理選択も、進学先も、あるいは「何もしないこと」でさえも、私たちは自らの意思で決定する機会を与えられている。。私たちは「自由」という名の舞台に立たされ、自分自身の判断という名の審判に、一生涯つきまとわれることになる。▼つまり僕が何を言いたいのか。それは、定期テストはしっかり勉強した方がいいー勉強した方がよかったということ、これに尽きる。